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2024.08.05
脱力と耳
埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪
脱力に関して案外見過ごされがちなのが「耳」の存在です。
耳は言うまでもなく、ピアノを弾く上でとても大切です。
ピアノを弾く際は耳を研ぎ澄ませ、自分の音を注意深く聴く必要がありますが、これは脱力にも繋がる事です。
まずピアノを弾く際は指に力を入れる必要がありますが、入れっぱなしではだめで、次の音に向かうために力を抜く必要があります。
この力を抜くタイミングを司るのが耳です。
耳で自分の音をよく聴き、音が鳴った瞬間に力を抜く。
これこそが脱力の基本であり、最も重要な事だと思います。
そしてこのタイミングや力の抜き加減もとても大事で、長く音を伸ばす和音を弾く際は音が鳴った瞬間に完全に力を抜いてしまうと、当然指が鍵盤から離れて音が途絶えてしまいます。
また、力が抜くタイミングが遅れたり、抜き加減が不十分だと、次への動きが阻害されます。
このタイミングを自分の意のままに操り、難曲を華麗に弾きこなすためには、普段の練習での耳の使い方がとても大事ですし、私自身も日々のレッスンにおいて特に重要視している事の一つです。
体験レッスンのお申し込みはこちらより承っております♪
レッスンではここでは書ききれない、脱力のための耳の使い方を学ぶことができます♪
2024.08.04
ツェルニーの演奏動画です♪
埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪
少し前のものになりますが、ツェルニー40番練習曲より第3番,第5番の演奏動画です!
ご覧頂けますと嬉しいです♪
ついでにチャンネル登録もして頂けますと、もっと嬉しいです笑
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2024.08.03
脱力と手の大きさ
埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪
脱力と手の大きさは密接に関係しています。
まずピアノという楽器は手の大きい人の方が有利です。
手の大きい人が楽々とオクターブを押さえられるのに対して、手の小さい人は手を目いっぱい広げる必要があります。
実は手を目いっぱい広げるという事が、力が入ってしまったり腕や手が固くなる大きな要因の一つです。
指はそれぞれ独立していてとても良く動くのに、手を拡げてオクターブや和音を弾こうとすると力が入ってしまい、途端に動きが悪くなってしまう人を私は何人も見てきました。
手が小さいという事は、ピアノを弾く上では残念ながらハンデの一つになりがちですが、それでもあるものが身に付いていればそれを克服できます。
それは柔軟性です。
私の生徒でも手がかなり小さいにも関わらず、柔軟性があるおかげで難曲を弾きこなせる子がいます。
柔軟性があれば手も広がりやすいですし、固くなるという事も避けやすくなります。
この柔軟性に関しても手の大きさ同様、生まれつきの要素が大きいです。
ですがストレッチを毎日丹念に行う事で、後天的に柔軟性を身に付けることができます。
世界的ピアニストのアリシア・デ・ラローチャはかなり小さい手の持ち主ですが、毎朝手のストレッチを1時間行う事で、ラフマニノフのピアノ協奏曲3番のような超難曲も華麗に弾きこなす事ができたそうです。
そして、こちらのストレッチを私自身も毎日実践していますし、生徒にもレッスン内で取り組んでもらっています。
おかげで私も生徒もだいぶ手の柔軟性が身に付いてきましたが、ストレッチの方法に関してはぜひレッスンでお伝えしたいと思います笑
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レッスンでは、手の小ささを克服できるストレッチの方法もお伝えしています♪
2024.08.02
脱力のコツ~指を横に動かす~
埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪
前回の続きになりますが、今日も脱力について少し書きたいと思います。
指を一本ずつ独立して動かすという感覚が身に付いたら、これで脱力してピアノが弾ける!というわけには残念ながらいきません。
と言いますのもこれだけではまだ不十分で、もっと言うとスタート地点に立っただけに過ぎません。
ピアノのテクニックは単に指を下におろすだけでなく、スケールやアルペジオなど指や腕を横に動かしたりと多岐に渡ります。
指を下におろすだけならそうでもないのに、スケールやアルペジオなどの横の動作の際に、手や腕に力が入ってしまう子が多いことに気付きました。
まずスケールだと親指を横に動かす(くぐらせる)という動きが必要不可欠ですが、この際に親指に力が入り、それがそのままになってしまい、その後の動作に支障をきたす場合が多いです。
そしてアルペジオはスケールよりも更に指を横に動かす動作が必要となりますが、これは言い変えると手を拡げるということにもなりますが、この手を拡げる際に力が入ってしまう子は本当に多いです。
対処法としては、これもまた一旦ピアノから離れて、例えば手のひらを下にして手を太ももの上に乗せて、そこで指を一本ずつ横に動かすというトレーニングに取り組んでもらいます。
これは子どもによっては指を下におろす以上に難しく、最初はほとんど全く動かない子もいます。
ですが根気強く取り組んでいくと下におろす事と同様に、指を一本ずつ独立して横に動かせるようになります。
その後にスケールやアルペジオをゆっくりと弾いてもらうと、かなり弾き方が変わってきて、だいぶ弾きやすくなることが実感できます。
改めて思うのは、ピアノの指の動きというのは日常生活とはかけ離れた独特のものという事です。
人間の手は主に物を掴むために発達してきました。
物を掴む場合は全ての指に力を入れて一緒に動かしますが、これはピアノとは相容れない動作です。
ピアノを脱力して弾くためには、ピアノのための指や腕の動きを習得する必要があり、そのためには一旦ピアノから離れるという事も必要になる場合もあるかと思います。
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レッスンではブログには書ききれない、ピアノの上達法や脱力のコツやトレーニングに関してもたくさんお伝えしています!
2024.08.01
指を速く動かす際の脱力について
埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪
指を速く動かそうとすると脱力ができず、固くなってしまう人は多いかと思います。
ですが生徒達、特に小学生くらいの子達の指の動きをよく観察してみると、速く動かす際に脱力が出来なくなる子は、ゆっくりの際に既にどこかしらに力が入ってしまってる場合がほとんどです。
これは各指の独立が不十分なために起こります。
指の独立というのは、動かしたい指だけを動かすことに他なりませんがこれが不十分だと、例えば人差し指を動かした際に他の親指とかにも力が入ってしまい、突っ張ってしまいがちです。
他にも指を動かそうとすると手首が固くなってしまったり、二の腕にも力が入ってしまったり、もっと酷いと鍵盤に手を乗せた段階で腕全体がガチガチに強張ってしまう方もいます。
さて、指の独立に関してですが、これは根気強く動かしたい指だけを動かそうとする努力を続けるしか、改善の方法はありません。
脳が電気信号を送りそれが神経を通り、各指を動かす筋肉に命令として作用しますが、ピアノを始めて間もない頃はその精度があまりよろしくなく、周辺の筋肉にも影響を及ぼすことがあるそうです。
ですが根気強く動かしたい指のみを動かそうとしていくと、電気信号の精度が高まりピンポイントで命令を出せるようになり、これが結果として指の独立に繋がります。
私はレッスンであまりにも指の独立が不十分な場合には、一旦ピアノから離れて手を太ももの上に手の平を上に向けた状態で置いてもらい、各指を動かすというトレーニングを指導しています。
この際ですが、まずはとにかくゆっくりと各指を動かしてもらいます。
こちらは非常に集中力が求められますが、これを根気強く行っていくとその内に動かしたい指だけを動かすという感覚が身に付いてきます。
私は今でもピアノに向かって無い時は、こちらのトレーニングを手の空いているときに行うようにしています。
動かしたい指を動かすという、指の独立が脱力に向けての第一歩だと思っています。
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