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ピアノのテクニック
2024.09.12
短いトリルが上手く弾けない時は
埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪
バッハや古典派によく出てくる、短いトリルを弾くのに苦労されている方は結構多いと思います。
短いトリルはカッコよく決まれば、曲に華やかさや躍動感を与えてくれる半面、失敗するとメロディーの流れが台無しになってしまう諸刃の剣でもあります。
トリルでは無理をせずに、自分が余裕を持って弾ける回数を入れるのがベターだと思いますし、可能ならば全く入れないという選択肢もアリだと思います。
そして短いトリルが上手く弾けない方の指を観察していると、もう片方の手の動きにつられてしまい、固くなったりして指の動きが悪くなるケースが多いです。
特に片手ずつだと弾けるのに、両手になると途端にトリルが弾けなくなる場合は、十中八九このケースだと思っても差し支えないありません。
この場合はとにかく片手ずつたくさん練習を行い、両手で合わせる際もまずはゆっくり弱音から始め、自分の指を冷静に観察しながら、徐々にテンポと音量を上げていくしかありません。
このケースは言い変えると、ピアノの基本でもある「左右の手を別々に動かす」ができていない事に他ならないと思います。
トリル以外の部分もゆっくりと片手ずつの練習を繰り返し行い、両手で合わせる際もゆっくりと慌てることなく冷静に弾いて、「左右の手を別々に動かす」事に慣れるのが、結果としてトリルの上達にも繋がります。
2024.09.11
トリルについて
埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪
トリルはピアノの重要なテクニックの一つですが、鮮やかに弾きこなすのは難しいことだと思います。
短いトリル、長いトリルの両方にそれぞれ共通する難しさ、または別の難しさがあります。
短いトリル、長いトリルを弾きこなすために重要なこととしては、やはり「力を抜く」という事に尽きると思います。
たとえば2,3と人差し指と中指を交互に動かす場合は、片方が動いている間はもう片方は力が抜けている必要があり、また弾いた瞬間にすぐに力を抜くことも求められます。
これが上手くできないと、特に長いトリルの場合は途中で指が強張ってしまい、動きが鈍くなり最終的には指が動かなくなります。
練習方法としては、まずはとにかくゆっくりと指を動かし、指をよく観察しながら、指を動かしては力を抜くという感覚を身に付けることが挙げられます。
ただ、今までピアノを教えてきた経験から、トリルだけが苦手、という方はまずいませんでした。
それもそのはずで、トリルが上手く弾けないという事は脱力に難があるということでもあり、たいていは他のテクニックの場合でも不必要に力が入りがちです。
なので、トリルだけでなく他のテクニックや根本的な指や腕、体の使い方を見直すことが、トリルの上達にも繋がるかと思っています。
2024.08.18
オクターブを連続して速く弾くには
埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪
最近、シューベルトのさすらい人幻想曲を練習しています。
この曲の一楽章に有名な高速のオクターブのパッセージが出てきますが、こちらを弾いたものをYoutubeのショート動画に投稿してみました♪
youtube.com/shorts/AzRW3sOLYUM
ここだけひたすら練習しましたが、あともう一息という感じなので、引き続き練習頑張ります・・・!
さて、オクターブの奏法について言葉にするのは本当に難しいです。
まず、曲中のパッセージによって指を使うのか、手首を使うのか、それとも腕を使うのかというのも変わってきますし、いずれか組み合わせるのか、そしてその全てを使う必要もあります。
ただ一つ共通して言えることは、弾いたらすぐに力を抜く、という事の徹底だと思います。
まずオクターブを弾く際は必ず力を入れますが、入りっぱなしでは次の動きに支障がでできます。
なので力を入れたら抜く、力を入れたら抜く・・・というのを際限なく繰り返す必要がありますが、これは指の動きと同様です。
そしてもう一つ大切なことは「手を拡げた際に腕や手首に力が入らないようにする」という事ですが、これは結構難しいことだと思います。
ありがちなのが、オクターブを弾くために指を拡げた際に無意識の内に力が入ってしまい、手首が固くなってしまい腕全体で押し込むように弾いてしまう事です。
これはもう普段から手を拡げた際に力が入らないように気を付けるしか他なく、無意識の内に力が入ってしまうなら、それに気づくという事が第一歩になります。
そうして手を拡げた際に力が入らなくなったら鍵盤上で実際に弾いてみますが、力を入れて抜くという事がどうも難しく感じられる場合は、一旦ピアノから離れて手首を動かすトレーニングをするのも一つの手です。
私がオススメするのは腕を太ももにのせて、手首から先を膝より前に出して、手首を動かすという方法です。
手首を上にあげたらすぐに力を抜くようにして下す、という事を繰り返していく内に、手首を使ったオクターブの弾き方が身に付いてきます。
詳しくはレッスンでもお伝えしていますので、遠慮なく体験レッスンにお越し頂けたらと思っております笑
体験レッスンのお申し込みはこちらより承っております♪
2024.08.06
指先が反ってしまう事の要因と対策
埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪
ピアノを習ってるお子さんの指先がしっかりせず、反ってしまう事にお悩みの親御さんは多いかと思います。
実は子どもの指の関節は大人に比べると骨自体がもろく、また関節と関節の間に隙間ができている事が多いです。
もちろん成長するにつれて骨はしっかりしていきますし、関節と関節の間もしっかり繋がるようになりますが、小さい頃に指先が反ってしまうのは仕方のない事とも言えます。
そして子どもの内の骨の強さや関節と関節の間の離れ具合も個人差があり、小さい内でもとてもしっかりした子もいます。
思うに子どものコンクールでしっかりした音でホールを響かせられるような子が、これに当てはまるかと思います。
また欧米人は日本人に比べて小さい頃から骨がしっかりしてる子が多く、私が学んだフランスでは大人顔負けの立派な手の持ち主の子どもがたくさんいました。
小さい頃に手の骨や関節がしっかりしていない場合は、いくつか選択肢があるかと思います。
一つは手の成長を待って小さい内はあまり無理をさせない、二つは指先を丸めて力を入れて関節を固定化させて弾く、といった感じです。
私はどちらにしても正解は無いと思っています。
一つ目の場合は無理なくピアノを続けることができますが、小さい内はコンクールや発表会で選曲に気を遣う必要がありますし、また大ホールを響かせるのが難しいため、どうしてもコンクールでは不利になります。
二つ目は小さい内からしっかりした音量で弾くことができ、音量の面でコンクールでは有利になりますが、どうしても指に力が入ってしまうため、変な癖がつきその後に悪い影響が出る可能性があります。
ただ、一つ目の場合でも指に力を入れることなく、ある程度関節をしっかりとさせられるトレーニング法を私はいくつか知っており、実際に効果を上げています。
トレーニング法に関してはレッスンにてお伝えしたいと思います笑
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レッスンでは指先が反ってしまうのをある程度防げるトレーニング法もお伝えしています♪
2024.08.05
脱力と耳
埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪
脱力に関して案外見過ごされがちなのが「耳」の存在です。
耳は言うまでもなく、ピアノを弾く上でとても大切です。
ピアノを弾く際は耳を研ぎ澄ませ、自分の音を注意深く聴く必要がありますが、これは脱力にも繋がる事です。
まずピアノを弾く際は指に力を入れる必要がありますが、入れっぱなしではだめで、次の音に向かうために力を抜く必要があります。
この力を抜くタイミングを司るのが耳です。
耳で自分の音をよく聴き、音が鳴った瞬間に力を抜く。
これこそが脱力の基本であり、最も重要な事だと思います。
そしてこのタイミングや力の抜き加減もとても大事で、長く音を伸ばす和音を弾く際は音が鳴った瞬間に完全に力を抜いてしまうと、当然指が鍵盤から離れて音が途絶えてしまいます。
また、力が抜くタイミングが遅れたり、抜き加減が不十分だと、次への動きが阻害されます。
このタイミングを自分の意のままに操り、難曲を華麗に弾きこなすためには、普段の練習での耳の使い方がとても大事ですし、私自身も日々のレッスンにおいて特に重要視している事の一つです。
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レッスンではここでは書ききれない、脱力のための耳の使い方を学ぶことができます♪
2024.08.03
脱力と手の大きさ
埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪
脱力と手の大きさは密接に関係しています。
まずピアノという楽器は手の大きい人の方が有利です。
手の大きい人が楽々とオクターブを押さえられるのに対して、手の小さい人は手を目いっぱい広げる必要があります。
実は手を目いっぱい広げるという事が、力が入ってしまったり腕や手が固くなる大きな要因の一つです。
指はそれぞれ独立していてとても良く動くのに、手を拡げてオクターブや和音を弾こうとすると力が入ってしまい、途端に動きが悪くなってしまう人を私は何人も見てきました。
手が小さいという事は、ピアノを弾く上では残念ながらハンデの一つになりがちですが、それでもあるものが身に付いていればそれを克服できます。
それは柔軟性です。
私の生徒でも手がかなり小さいにも関わらず、柔軟性があるおかげで難曲を弾きこなせる子がいます。
柔軟性があれば手も広がりやすいですし、固くなるという事も避けやすくなります。
この柔軟性に関しても手の大きさ同様、生まれつきの要素が大きいです。
ですがストレッチを毎日丹念に行う事で、後天的に柔軟性を身に付けることができます。
世界的ピアニストのアリシア・デ・ラローチャはかなり小さい手の持ち主ですが、毎朝手のストレッチを1時間行う事で、ラフマニノフのピアノ協奏曲3番のような超難曲も華麗に弾きこなす事ができたそうです。
そして、こちらのストレッチを私自身も毎日実践していますし、生徒にもレッスン内で取り組んでもらっています。
おかげで私も生徒もだいぶ手の柔軟性が身に付いてきましたが、ストレッチの方法に関してはぜひレッスンでお伝えしたいと思います笑
体験レッスンのお申し込みは、こちらより承っております♪
レッスンでは、手の小ささを克服できるストレッチの方法もお伝えしています♪
2024.08.02
脱力のコツ~指を横に動かす~
埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪
前回の続きになりますが、今日も脱力について少し書きたいと思います。
指を一本ずつ独立して動かすという感覚が身に付いたら、これで脱力してピアノが弾ける!というわけには残念ながらいきません。
と言いますのもこれだけではまだ不十分で、もっと言うとスタート地点に立っただけに過ぎません。
ピアノのテクニックは単に指を下におろすだけでなく、スケールやアルペジオなど指や腕を横に動かしたりと多岐に渡ります。
指を下におろすだけならそうでもないのに、スケールやアルペジオなどの横の動作の際に、手や腕に力が入ってしまう子が多いことに気付きました。
まずスケールだと親指を横に動かす(くぐらせる)という動きが必要不可欠ですが、この際に親指に力が入り、それがそのままになってしまい、その後の動作に支障をきたす場合が多いです。
そしてアルペジオはスケールよりも更に指を横に動かす動作が必要となりますが、これは言い変えると手を拡げるということにもなりますが、この手を拡げる際に力が入ってしまう子は本当に多いです。
対処法としては、これもまた一旦ピアノから離れて、例えば手のひらを下にして手を太ももの上に乗せて、そこで指を一本ずつ横に動かすというトレーニングに取り組んでもらいます。
これは子どもによっては指を下におろす以上に難しく、最初はほとんど全く動かない子もいます。
ですが根気強く取り組んでいくと下におろす事と同様に、指を一本ずつ独立して横に動かせるようになります。
その後にスケールやアルペジオをゆっくりと弾いてもらうと、かなり弾き方が変わってきて、だいぶ弾きやすくなることが実感できます。
改めて思うのは、ピアノの指の動きというのは日常生活とはかけ離れた独特のものという事です。
人間の手は主に物を掴むために発達してきました。
物を掴む場合は全ての指に力を入れて一緒に動かしますが、これはピアノとは相容れない動作です。
ピアノを脱力して弾くためには、ピアノのための指や腕の動きを習得する必要があり、そのためには一旦ピアノから離れるという事も必要になる場合もあるかと思います。
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レッスンではブログには書ききれない、ピアノの上達法や脱力のコツやトレーニングに関してもたくさんお伝えしています!
2024.08.01
指を速く動かす際の脱力について
埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪
指を速く動かそうとすると脱力ができず、固くなってしまう人は多いかと思います。
ですが生徒達、特に小学生くらいの子達の指の動きをよく観察してみると、速く動かす際に脱力が出来なくなる子は、ゆっくりの際に既にどこかしらに力が入ってしまってる場合がほとんどです。
これは各指の独立が不十分なために起こります。
指の独立というのは、動かしたい指だけを動かすことに他なりませんがこれが不十分だと、例えば人差し指を動かした際に他の親指とかにも力が入ってしまい、突っ張ってしまいがちです。
他にも指を動かそうとすると手首が固くなってしまったり、二の腕にも力が入ってしまったり、もっと酷いと鍵盤に手を乗せた段階で腕全体がガチガチに強張ってしまう方もいます。
さて、指の独立に関してですが、これは根気強く動かしたい指だけを動かそうとする努力を続けるしか、改善の方法はありません。
脳が電気信号を送りそれが神経を通り、各指を動かす筋肉に命令として作用しますが、ピアノを始めて間もない頃はその精度があまりよろしくなく、周辺の筋肉にも影響を及ぼすことがあるそうです。
ですが根気強く動かしたい指のみを動かそうとしていくと、電気信号の精度が高まりピンポイントで命令を出せるようになり、これが結果として指の独立に繋がります。
私はレッスンであまりにも指の独立が不十分な場合には、一旦ピアノから離れて手を太ももの上に手の平を上に向けた状態で置いてもらい、各指を動かすというトレーニングを指導しています。
この際ですが、まずはとにかくゆっくりと各指を動かしてもらいます。
こちらは非常に集中力が求められますが、これを根気強く行っていくとその内に動かしたい指だけを動かすという感覚が身に付いてきます。
私は今でもピアノに向かって無い時は、こちらのトレーニングを手の空いているときに行うようにしています。
動かしたい指を動かすという、指の独立が脱力に向けての第一歩だと思っています。
体験レッスンのお申し込みは、こちらより承っております♪
2024.07.31
脱力してピアノを弾くには
埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪
脱力についてお悩みの方は多いかと思います。
難しいところを弾くときにどうしても体に力が入ってしまう、速いパッセージを弾く際に手が固くなり指が動かなくなる・・・
言うまでもなく、ピアノの演奏には脱力は必要不可欠です。
ですが、完全に力を抜いてしまってはピアノは弾けませんし、指を動かす以上はその瞬間には力を入れる必要があります。
つまり不必要に力が入ってしまい、その結果指の動きに支障をきたす事が問題だと思いますが、それでは一体どういう時にこのような事が起こるのでしょうか?
自分自身の経験、そしてレッスンで生徒を見てきた経験から「速いパッセージを弾く際」、「大きい音を出そうとする際」、「手を拡げてオクターブや和音を弾く際」に不必要な力が入ることが多いことに気付きました。
これからこちらのブログにて、上記の要因や対処法を色々と書こうと思いますが、脱力の問題というのは1回2回で書ききれるものではありません。
生まれ持った体格や手の大きさ、そして柔軟性、または脳や神経の働きも関係しますし、これらが複雑に絡み合い相互に影響を及ぼしています。
私自身も順を追ってなるべく丁寧に書くことを心がけますので、気長にお付き合い頂けたらと思っております笑
体験レッスンのお申し込みは、こちらより承っております♪
脱力についてお悩みの方のご相談やワンレッスンも大歓迎です♪
2024.07.20
指が速く動くようになるには
川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪
またまた直球なタイトルで恐縮ですが、、笑
ピアノを弾く上で、指が速く動くことに越したことはないと思います。
言うまでもないことですが、そのためには「指を速く動かす」という意識を持つことが大切だと思います。
そしてもう一つ、指を速く動かすためにとても大事な要素があります。
それは「指の力を抜く」という意識を持つことです。
指をがむしゃらに速く動かそうとするだけではダメで、こうなるとそのうち固くなり最終的に疲れて弾けなくなってしまいます。
鍵盤を弾いている以外の指の力を抜き、そして指を動かしたら瞬時にその指の力を抜くという意識を持つことが何より大切です。
ですが、言葉にするのは簡単ですが、特に小さい子にとっては難しいことの一つです。
小さい子は鍵盤を押す様に弾きがちですし、弾いている指以外も無意識の内に突っ張ったりして力が入りがちです。
この場合、私はピアノからいったん離れて、「指を一本ずつ動かす」トレーニングを指導します。
具体的には手のひらを上にした状態で手を太ももの上にのせて、指を一本ずつゆっくりと動かしてもらいます。
これは小さい子にとっても、教える側としても大変根気のいることですが、辛抱強く続けていくと他の指に力が入ることなく動かしたい指だけを動かせるようになります。
実際の鍵盤上での練習ではリズム練習やスタッカート練習も、指の力を抜くために大いに役立ちます。
特にスタッカート練習の効果は絶大で、適切に行えば「鍵盤を弾いた後に瞬時に指の力を抜く」ということが身に付くようになります。
幼児期に取り組むような音数も少ない簡単な曲でしたら、指に力が入ったままでもある程度は弾けます。
ですが、そこから難しい曲に進むためには「指の力を抜く」という意識を持つことが必要不可欠となります。
日々のレッスンではここでは書ききれない、指を速く動かすためのコツを余すことなくお伝えしています♪
体験レッスンのお申し込みはこちらより承っております♪