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ピアノの演奏について

2025.02.24

ピアノ演奏でミスタッチを減らす方法3つ

ピアノを演奏する際、ミスタッチは少ないに越したことはありません。
しかし、完全にミスをゼロにするのは難しく、
特に曲の難易度が上がるほどミスタッチは起こりやすくなります。

そこで、ミスタッチを減らすための具体的な方法を3つ紹介します。

1. 練習不足・技術不足を解消する

基本的な要因として、単に練習が足りていない、または技術が不足している場合があります。
この場合は、十分な練習時間を確保し、テクニックの向上に努めることが大切です。
特に、苦手な部分を繰り返し練習し、指の動きを安定させることがミスタッチ防止につながります。

 2. 音の認識を強化する


技術的には弾けるはずなのに、指が思うように動かず、
引っ掛かったり隣の音を弾いてしまう場合は、
音の認識不足が原因の可能性があります。

楽譜を見ながら練習していても、指の感覚に頼りすぎてしまうと、
音のつながりや並びを正しく認識できず、ミスタッチが増えることがあります。

この問題を解決するには、譜読みを終えた後も定期的に楽譜を見直し、
音の流れを意識することが重要です。

 3. 練習の質を向上させる

練習の仕方によっては、曲が崩れてしまい、ミスタッチが増えることがあります。
譜読みが終わると、指の動きだけに頼った練習になりがちですが、
この状態が続くと演奏が不安定になります。

そこで、暗譜で弾けるようになっても楽譜をしっかりと確認し、音の認識を保つことが大切です。

もし演奏が崩れてきたと感じたら、一度楽譜を見直し、譜読みをするつもりで練習し直すことで、
ミスタッチを減らせるでしょう。

 ミスタッチを減らすためには、単に指を動かすだけでなく、
楽譜をしっかりと読む習慣を身につけることが重要です。

演奏の精度を高めるためにも、意識的に楽譜を見直しながら練習を進めましょう。

2024.09.14

音楽理論について

 埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪

音楽理論はピアノを弾く上でもとても大切ですが、残念ながら後回しにされがちです。

私としては素晴らしい感性に恵まれているのでしたら、音楽理論の知識が無くても良い演奏にはなるとは思っています。

ただそうでない場合や、演奏により説得力を加えたいのでしたら、音楽理論の知識はやっぱり身に付けた方が良いです。

さて音楽理論ですが、ピアノを弾く上では作曲家並みの知識や実践力を持つ必要はありません。

もちろん豊富な知識があるに越したことはありませんが、それこそ作曲家と同じレベルの知識量と実践力を得ようとすると、膨大な年月がかかってしまいますし、学んでいる間はピアノの練習にも支障が出るかと思います。

なので、まずは必要最低限の知識を学ぶ事を目標にすると、無理なく取り組めます。

私としては、今弾いている楽曲が何調であるか、また曲中で何調に転調したかは最低限分かる必要があると思います。

その上で、使われている和音の種類、カデンツや終止形の種類が分かれば尚良いですし、加えて非和声音の知識があれば十分だと思います。

そして様々な楽曲の形式についての知識を身に付けた上で、ソナタ形式についてを徹底的に学ぶと良いです。

これらは頑張れば1年程度で学ぶ事ができます。

もちろんこれ以外にも音楽理論にはより踏み込んだ和声法や対位法、そして様式など様々なものがありますが、これらは長い年月をかけて徐々に身に付けていくものだと思います。

そしてピアノを弾く上では、ただ単に知識としてではなく楽曲の中で学ぶのがベターですし、そうでなければせっかく身に付けた音楽理論も中々ピアノの演奏に生かす事ができません。

音楽理論をただ単に知識として捉えるならば無味乾燥なものになりがちですが、そこには演奏に説得力を増したり、独創的な音楽表現のためのヒントがたくさんあります。

日々のレッスンでは生徒達がなるべく興味を持って音楽理論に触れられるよう、工夫を凝らしています♪

2024.09.13

テンポが走らないためには

 埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪

クラシックピアノの演奏では一般的に、テンポが不自然に揺れることなく一定を保つのが良いとされています。

特にテンポが意図せずにどんどん上がってしまう、いわゆる「走る」という状態はご法度でして、試験やコンクールでは減点の対象となりかねません。

ただ私自身は、演奏中にテンポが上がってしまうこと自体は、そこまで悪いことだとは思っていません。

人間である以上、終始メトロノームに合わせたかのような機械的な演奏は不可能ですし、また曲中の盛り上がりに合わせてテンポが若干速くなるのは自然なことだと思います。

問題は無意識の内に過度に速くなったり、本人が望んでいないのにテンポが走ってしまうことで、これらは避けた方が良いですし、可能ならば直すべきだと思います。

さて、テンポがどんどん上がってしまう方の傾向として「心臓の鼓動や脈拍の上昇にテンポが引っ張られる」ことが挙げられます。

適切な拍節感を持っているのにも関わらず、本番でどうしてもテンポが走ってしまう場合は、十中八九これと考えて間違いありません。

これは言い変えると、自分の心臓の鼓動や脈拍をメトロノームのようにして演奏してしまい、緊張によるその上昇に合わせてテンポがどんどん加速する状態になってしまうことに他なりません。

これを直すためには意識して自分の心臓の鼓動や脈拍を感じないようにし、より強固な拍節感を持ち、それに依って演奏するトレーニングを地道に重ねるしかありません。

もしも特効薬的なものがあるとすると、「背筋を伸ばし少し重心を後ろ寄りにする」、「へその下あたりの下腹を意識する」、「演奏中に意識して呼吸をする」というのが挙げられます。

この中ですと特に呼吸の効果は絶大的で、心臓の鼓動や脈拍を下げる効果も期待できます。

普段の練習の際から意識してこれらに取り組むことが、演奏中にテンポが走るのを防ぐことに繋がります。

2024.08.15

サンソン・フランソワのインタビュー

 埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪

今日は私がとても好きなYoutubeの動画を紹介します!

youtu.be/brg3UJmeJYA

こちらはフランスの大ピアニスト、サンソン・フランソワのインタビューです♪

サンソン・フランソワがメロディーや小節線について語っていますが、短いながらも内容がとても深いです・・・!

ぜひご覧頂けたらと思っております♪

2024.08.06

指先が反ってしまう事の要因と対策

埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪

ピアノを習ってるお子さんの指先がしっかりせず、反ってしまう事にお悩みの親御さんは多いかと思います。

実は子どもの指の関節は大人に比べると骨自体がもろく、また関節と関節の間に隙間ができている事が多いです。

もちろん成長するにつれて骨はしっかりしていきますし、関節と関節の間もしっかり繋がるようになりますが、小さい頃に指先が反ってしまうのは仕方のない事とも言えます。

そして子どもの内の骨の強さや関節と関節の間の離れ具合も個人差があり、小さい内でもとてもしっかりした子もいます。

思うに子どものコンクールでしっかりした音でホールを響かせられるような子が、これに当てはまるかと思います。

また欧米人は日本人に比べて小さい頃から骨がしっかりしてる子が多く、私が学んだフランスでは大人顔負けの立派な手の持ち主の子どもがたくさんいました。

小さい頃に手の骨や関節がしっかりしていない場合は、いくつか選択肢があるかと思います。

一つは手の成長を待って小さい内はあまり無理をさせない、二つは指先を丸めて力を入れて関節を固定化させて弾く、といった感じです。

私はどちらにしても正解は無いと思っています。

一つ目の場合は無理なくピアノを続けることができますが、小さい内はコンクールや発表会で選曲に気を遣う必要がありますし、また大ホールを響かせるのが難しいため、どうしてもコンクールでは不利になります。

二つ目は小さい内からしっかりした音量で弾くことができ、音量の面でコンクールでは有利になりますが、どうしても指に力が入ってしまうため、変な癖がつきその後に悪い影響が出る可能性があります。

ただ、一つ目の場合でも指に力を入れることなく、ある程度関節をしっかりとさせられるトレーニング法を私はいくつか知っており、実際に効果を上げています。

トレーニング法に関してはレッスンにてお伝えしたいと思います笑

体験レッスンのお申し込みはこちらより承っております♪

レッスンでは指先が反ってしまうのをある程度防げるトレーニング法もお伝えしています♪

2024.07.31

脱力してピアノを弾くには

 埼玉県川口市のピアノ教室、清水ピアノスクールの清水信守です♪

脱力についてお悩みの方は多いかと思います。

難しいところを弾くときにどうしても体に力が入ってしまう、速いパッセージを弾く際に手が固くなり指が動かなくなる・・・

言うまでもなく、ピアノの演奏には脱力は必要不可欠です。

ですが、完全に力を抜いてしまってはピアノは弾けませんし、指を動かす以上はその瞬間には力を入れる必要があります。

つまり不必要に力が入ってしまい、その結果指の動きに支障をきたす事が問題だと思いますが、それでは一体どういう時にこのような事が起こるのでしょうか?

自分自身の経験、そしてレッスンで生徒を見てきた経験から「速いパッセージを弾く際」、「大きい音を出そうとする際」、「手を拡げてオクターブや和音を弾く際」に不必要な力が入ることが多いことに気付きました。

これからこちらのブログにて、上記の要因や対処法を色々と書こうと思いますが、脱力の問題というのは1回2回で書ききれるものではありません。

生まれ持った体格や手の大きさ、そして柔軟性、または脳や神経の働きも関係しますし、これらが複雑に絡み合い相互に影響を及ぼしています。

私自身も順を追ってなるべく丁寧に書くことを心がけますので、気長にお付き合い頂けたらと思っております笑

体験レッスンのお申し込みは、こちらより承っております♪

脱力についてお悩みの方のご相談やワンレッスンも大歓迎です♪

2024.07.19

ミスタッチをしないためには

 ピアノの演奏の際にはミスはなるべく少ない方が良いとされています。

もちろん、過度にミスを恐れるあまり無機質で感情のこもっていない演奏になってはいけませんが、それでも音楽性が十分にあるならミスは無いに越したことはありません。

ミスタッチが起こる要因は様々です。

テクニック面の不足によるものから精神的なものまで様々ですが、それらが無い上でミスタッチが起こるのであれば、「音の並びが頭に入ってない」というのが要因の一つとして考えられます。

これは小中学生くらいにありがちなのですが、指任せに弾いている際に起こりがちです。

譜読みが終わり弾き込んでいく内に何となく暗譜で弾けるようになると、途端に楽譜から離れてしまい見なくなる子どもが多いです。

そうなると指の感覚に頼って弾くようになりがちで、「ただ指を動かしている」という演奏になりかねません。

こうなると演奏はどんどん粗くなりますし、今まで弾けていたところもミスするようになり、いわゆる「崩れる」という事に繋がってしまいます。

なので私は生徒達には暗譜で弾けるようになっても、一日に一回は楽譜をしっかりと見ながら弾くことを勧めています。

こうすると音が頭から抜け落ちるのを防ぎ、音の並びをしっかりと理解した状態が続くので、たいぶミスを軽減できます。

それでもテクニック面での難所をミスしてしまう場合は「次の箇所を予測して弾く」という事をオススメします。

高速で複雑なパッセージを弾く際は直前に頭の中でその動きを予測できると、指が自然と次の箇所の準備をするようになり、スムーズにミスせずに弾けるようになります。

もちろん、あまりに前の段階から予測すると今弾いている部分が疎かになりがちですし、直前に予測する際もしっかりと意識し過ぎて考えてしまっては、逆にぎこちなくなってしまいます。

私自身はテクニック的に難しい箇所は、直前に次の指の動きを頭の中で映像としてイメージするようにしていますが、これだけ聞くと難しいことと思われるかもしれません。

ですが、生徒達に試すと子どもの頭は柔らかいせいか、案外皆すんなりできミスタッチを大幅に減らすことができました。

レッスンではこのような本番のための実践的なアドバイスもたくさん行っています。

ぜひ遠慮なく体験レッスンにお越し頂けたらと思っております。

体験レッスンのお申し込みはこちらより承っております♪

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