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2024.07.19

ミスタッチをしないためには

 ピアノの演奏の際にはミスはなるべく少ない方が良いとされています。

もちろん、過度にミスを恐れるあまり無機質で感情のこもっていない演奏になってはいけませんが、それでも音楽性が十分にあるならミスは無いに越したことはありません。

ミスタッチが起こる要因は様々です。

テクニック面の不足によるものから精神的なものまで様々ですが、それらが無い上でミスタッチが起こるのであれば、「音の並びが頭に入ってない」というのが要因の一つとして考えられます。

これは小中学生くらいにありがちなのですが、指任せに弾いている際に起こりがちです。

譜読みが終わり弾き込んでいく内に何となく暗譜で弾けるようになると、途端に楽譜から離れてしまい見なくなる子どもが多いです。

そうなると指の感覚に頼って弾くようになりがちで、「ただ指を動かしている」という演奏になりかねません。

こうなると演奏はどんどん粗くなりますし、今まで弾けていたところもミスするようになり、いわゆる「崩れる」という事に繋がってしまいます。

なので私は生徒達には暗譜で弾けるようになっても、一日に一回は楽譜をしっかりと見ながら弾くことを勧めています。

こうすると音が頭から抜け落ちるのを防ぎ、音の並びをしっかりと理解した状態が続くので、たいぶミスを軽減できます。

それでもテクニック面での難所をミスしてしまう場合は「次の箇所を予測して弾く」という事をオススメします。

高速で複雑なパッセージを弾く際は直前に頭の中でその動きを予測できると、指が自然と次の箇所の準備をするようになり、スムーズにミスせずに弾けるようになります。

もちろん、あまりに前の段階から予測すると今弾いている部分が疎かになりがちですし、直前に予測する際もしっかりと意識し過ぎて考えてしまっては、逆にぎこちなくなってしまいます。

私自身はテクニック的に難しい箇所は、直前に次の指の動きを頭の中で映像としてイメージするようにしていますが、これだけ聞くと難しいことと思われるかもしれません。

ですが、生徒達に試すと子どもの頭は柔らかいせいか、案外皆すんなりできミスタッチを大幅に減らすことができました。

レッスンではこのような本番のための実践的なアドバイスもたくさん行っています。

ぜひ遠慮なく体験レッスンにお越し頂けたらと思っております。

体験レッスンのお申し込みはこちらより承っております♪

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